アトリエにある、ハギレの山また山。
新しい作品を作るたび、
その山はどんどん大きくなっていきました。

色別、素材別、サイズ別などなどに仕分けをしていたある日、
これらをなにかにアップサイクルできないかなぁ、と
考えるともなしに考えていたところ。

ふと、この生地を裂いたら織物のよこ糸になるのでは・・・?
と、裂き織のイメージが降ってきました。

思い立ったが吉日。
(こうなるとやることが早い私)
ご近所情報をかき集め、
隣町の裂き織名人のお宅へと教えを乞いに伺いました。

たて糸がこうで、よこ糸がこう。
聞いているだけでは頭の中がこんがらがるばかり・・・。
これは私には手に負えるものではないのかも、
そう思いつつもあきらめきれず
何冊かの本をお借りして読み進めていくと、
段ボール箱で簡易織り機を作れることが判明。

まずは、と。
さっそく段ボール箱織り機を作り、
織ってみたのがこのコースターです。



たて糸は、家の中にあったあまり糸(写真右)と、
ガーデニング用の麻ひも(写真左と中央)を使いました。

よこ糸はなんと、父のパジャマの裾3種です。
お腹まわりはゆるい方がいいからと
大きめサイズのパジャマを買ったところ、
ズボンの丈が長すぎたので5cmほどカットしたのでした。

5cmのハギレと
家の中にある適当なひもとあまっていた糸で、
コースター3種ができたことのヤッター感は
今でも鮮明に覚えています。


これなら、あの山ほどある布のハギレを
うまくアップサイクルできるかも・・・。
期待で胸が膨らみました。わくわく。



次は、浴衣ワンピースのハギレを使って、
卓上織り機でコースターを織ってみました。



なかなかいい感じです。

こうして手織りのコースターにポットを置くだけで、
いつものハーブティーが数倍おいしく感じました。



その次は、色褪せたポロシャツをひも状にカットして、
それをよこ糸に使って帽子を織りました。



これも、なかなかいい感じでできあがりました。
とても気に入ってどこへ行くにも被って出かけました。

ホームセンターの駐車場で会った友人には、
ベタ褒されたのち「同じものを作ってほしい」と
オーダーまでされたものの実はこれ、
帽子としては重すぎました。
さらには、これを作ったのが6月だったのですが、
初夏に被る帽子としては暑すぎました。
いまでは私の小さなSUV車の
ヘッドレストカバーとして活躍しています。



こんな感じで下手な横好き状態がしばらく続いたのち、
ある方から「弟子入りしてもいいよ」とのありがたいお返事が!
まだ数度ではありますが、
月に一度、織物を基礎から学んでいます。




納戸にしまってあった糸巻もクルクルと活躍しています。






また、嬉しいことに「裂き織をはじめた」と言い出した途端、
たくさんの糸が集まってくるようになりました。
さらには着物や帯までも、どんどん集まってくるのです。
アトリエのハギレの山は低くなるどころか、
ますます高くなるばかりです。
(嬉しい悲鳴を連呼!)

また、裂き織 裂き織 と連呼していたところ、
友人知人が裂き織に興味を持ちだして、
卓上織り機を購入する人まで出現しました。
(なんかスゴイ!)


そんなこんな。
作品としてご披露するにはまだ時間がかかりますが、
しみだらけの布も、穴が開いてる虫食い布も、
裂き織というフィルターを通すことで
なんとも魅力的な布に生まれ変わることが分かりました。







私もまだまだ勉強中の身ではあるものの、
仲間を募って織物の勉強会を開けたらいいなぁ。
みんなでワイワイしながら織り機をパタンパタンしたいなぁ。

そんな感じで裂き織仲間が増えて、
あちらでパタン、こちらでパタンパタンと
織り機が躍動する情景を想像しています。

そしていつか、スペインの山奥にある村(パンパネイラ)のように
ここ海辺の町が裂き織絨毯で有名になったら面白いなぁ、と
妄想の羽をパタパタばたつかせたりもしています(笑)。

さて、その前に現実に戻って。
冬が来る前に大窓のカーテンを織り終えねば!!!
裂き織の進捗状況については、随時ご報告いたします。